大河ドラマ

新選組血風録 新装版 (角川文庫)

新選組血風録 新装版 (角川文庫)

今年の大河は久しぶりに戦国時代。しかも司馬遼の<功名が辻>ということで期待に胸膨らませて見ました。私にとってはやっと受信料を払ってもいいかと思いたくなるような大河ドラマです。ただ信長と家康、秀吉のキャスティング、たしかにいい役者ではありますが、少しお年がかけ離れているような気がして、確かにうまいのですが、何か違うような。司馬さんの作品には竜馬が行くはもちろん坂の上の雲、飛ぶがごとく、国取り物語など日本人とは、日本民族とはというようなテーマがあって、日本史に興味が無くとも面白く読ませていただきました。思えば2年前の新撰組、キャスティングは良かったのですが、内容は子母沢さんも司馬さんも視聴すればあきれてしまうか、激怒するようなひどいものでした。とても史実とかけ離れており(あれが三谷ワールドかもしれませんが)視ていてそりゃねぇだろうと思うところがたくさんあって、違和感を覚えながら視たものです。ただキャスティングだけは良かったですね。NHKもいろいろあって大変なのは分かりますが、紅白にしても、大河にしてもあまり視聴者に迎合してしまい作品に重量感がなくなっているような気がします。私の大好きな司馬さんの作品を軽いホームドラマにしてしまいぶち壊してほしくないのです。お千代さんはばっちりきれいですが、一豊を取り巻く脇の人たちがあまりにも芸達者な人たちのためその年齢に違和感がありますが、それだからこそ中身の濃いドラマにしてほしいのです。
新装版 功名が辻 (1) (文春文庫)

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新装版 坂の上の雲 (1) (文春文庫)

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新装版 竜馬がゆく (1) (文春文庫)

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新選組始末記―新選組三部作 (中公文庫)

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