人生が2度あれば

人生が2度あれば。反省だらけのわが人生。我れ、事において後悔しっぱなし。あぁ、人生が2度あれば。でも残念ながら人生は1度きりしかない。だから生きている今の一瞬、一瞬を大切にしなければいけない。あぁ、気づくのが遅かった。わかっていても刹那、刹那に流されて生きてしまった。もう一度あの日に帰りたい。帰って、迷っていた自分を導いてやりたい。故郷の長良川の石提に沈んでいく夕陽の美しさに、我知れず涙を流した青春の日に。帰りたい。傷心を癒すため訪れた木曽路。静寂の山の中。夜の炊事をするあのなつかしい薪のにおい。まだ汚れていない青春は誰にでもあり、誰もがやがて経験する。1度しかない人生。挫折しても、挫折しても人を恨まず。貧しくとも親を恨まず。自分さえしっかりしていれば。そう思いながらも何度も繰り返す過ち。でも投げ出してはいけない。自分より苦しんでいる人はいっぱいいるのだ。人生は一度しかないのだ。だから大事にしなければ。簡単に人の命を奪ったり、自分の命を終わらせてはいけない。生きてさえいれば必ずいい事もある。ニュースを見れば、他人の迷惑どこ吹く風と深夜まで花火を揚げる若者たち。注意されると逆切れする若者たち。また毎日どこかで誰かが殺されている。若者もいれば、ええ年をしたおっさんまでもが事件を起こす。この国は世界で一番モラルのいい国だったはず。アジアにしては珍しく公衆道徳の行き届いた国だった思う。このままではいつか必ず中国どころか韓国にさえ追い越されるだろう。1流国から2流国、3流国になるのは時間の問題。もし教育だけが悪いのであれば、ええ年をしたおっさんまでもが事件を起こす事はない。一体どうなってしまったのか、ふとそう思う。地下鉄はどうやって地下に入れたのだろうか、それと同じくらいに考えてしまう。